to be continued...

Rや心理統計学の備忘録的な

There are three kinds of lies: lies, damned lies, and statistics.

- 嘘には三種類ある。嘘、大嘘、そして統計だ -
Benjamn Disraeli(19世紀のイギリス首相)

「Rで始める心理学Web実験」を書いた話

※本記事はR Advent Calendar 2019の4日目の記事です。


最近は「偽物語」を見てます。僕は忍派です。

10月のTokyo.Rに参加した際、30秒自己紹介タイムで

最近嬉しかったことは、卒論の心理実験をRで書けたことです。

と発言したら、後の懇親会にてある方々から声をかけていただきました。

「実験課題作成方法を教えてほしい」という旨でしたが、リップサービスだと思って話半分でLINEを交換したところ、後日、勉強会をやろうということになりました。

大変、恐縮でありますが若輩なりに資料を作成して、先日、無事勉強会を終えることが出来ました。結構(卒論に手を付けていない程度には)、資料を作成するのに時間をかけたので、ここだけで終わらせるのは勿体ないと思い、Rのアドカレに参加した次第であります。


発表資料

「Rで始める心理学Web実験」というテーマでの資料です。

サイトはこちら↓↓

Rで始める心理学Web実験 - Speaker Deck

結論から言うと、専修大学の国里先生が「jsPsychを用いた認知課題の作成」というチュートリアルをまとめてくださっていたので、その記事を参考にした次第です。

kunisatolab.github.io

2019年9月に、そろそろ卒業研究に着手しようと考えていた頃、自分の研究では

  • Web実験であること
  • 条件分岐する動的な質問紙

という二点が必要でした。qualtricsの様なサービスを使えば容易ですが、お金が無いマンなのでそれは出来ません。

pythonベースのPsychoPy3を使う方法もありました。

しかし、2019年9月時点でPsychoPy3でWeb実験をする際には、pavloviaというサービスを使うわけですが、pavloviaはビルダー(GUI)で作成した課題しか使えず、柔軟な実験プログラムを組むには少し不向きでした。

また、2019年10月よりサービス利用が有料化するという動きがあったためその辺も頭を悩ませていました。

pavlovia.org

そんなとき、某ベイズ塾で国里先生が、Rstudioを使う方法を紹介してくださり、無事に実験課題を作成し、データも取り終えられたということです。

資料内容

スライドの内容としては

  • どんな感じで実験課題を作成していくのか
  • 環境構築
  • 簡単な実験課題の作成(jsPsych)
  • firebaseを使ったweb実験のやりかた
  • Tipsや陥りやすいミス

という感じです。

個人的には、僕も初心者なのでRが良くわからない人目線で、なるべく丁寧に書いたつもりです。


個人的な所感

実験課題の作成には、jsPyschの勉強と自分の実験課題作成合わせて2週間程度で出来ました。実際には、2週間の間に他の作業のあったのでもっと短い時間で習得できると思います。

また、勉強会をした際も4時間程度で実験課題の作成まで行けましたので、特にR,Rstudio,Rmarkdownの知識が少しあればもっと早く学習可能ではないでしょうか。

実験課題作成には基本的には変数作成とプラグインの組み合わせなので、そこまで知識はいらないと思います。ただ、条件分岐や装飾としてhtml,css,jsの知識があるともっと可能性が広がると思います。


補足

RのjsPsychパッケージとしてjspsychrなるものがあります。これも見た感じ非常にいい感じのパッケージだと思いますが、2019年12月現在、バージョンが 0.0.0.9000 なので、バージョンアップがあったときに大きな変更がある可能性があるため、スライドでは紹介しておりません。

to be continued...